【Python便利ツール】pyperclipを使ったクリップボード操作(コピペ自動化)

テキスト処理

こんにちは、すのくろです。

Pythonのプログラムでクリップボードの操作を簡単に行うためのライブラリ、pyperclip

この便利なツールを使用することで、テキストのコピー・ペーストを自動化し、効率的な作業を実現できます。

本記事では、pyperclipライブラリの基本的な使い方から実際の活用例までを詳しく解説します!

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pyperclipライブラリとは

クリップボード操作は、日常的なコンピュータ作業において頻繁に行う作業の一つです。テキストをコピーして他の場所に貼り付ける、といった操作は、手動で行うと煩雑で時間がかかることがあります。

ここで登場するのが、Pythonのpyperclipライブラリです。このライブラリを使うことで、プログラムからクリップボードの内容を読み取ったり、クリップボードに新しいテキストを書き込んだりすることができます

ちなみにpyperclipを開発した方は、有名なpythonの自動化の著書「退屈なことはPythonにやらせよう ―ノンプログラマーにもできる自動化処理プログラミング」の著者とのことです。

pyperclipのインストール

pyperclipライブラリは、テキストのクリップボード操作を簡単に行えるようにするためのツールです。

標準ライブラリではないのでまず、ライブラリをインストールします。

# ターミナルで実行

pip install pyperclip

インストールが完了したら、Pythonスクリプト内でライブラリをインポートします。

# プログラム内で実行

import pyperclip

これでpyperclipを使うことができます。

※ここでもし、エラーが出た場合は、下記の公式サイトで処理が必要です。

Welcome to Pyperclip’s documentation! — Pyperclip 1.5 documentation

pyperclipの基本的な使い方

クリップボードにコピー:pyperclip.copy()

pyperclip.copy()関数は、引数に指定したテキストをクリップボードにコピーするために使用されます。

引数としてコピーしたいテキストを指定します。

例えば、以下のように使います。

import pyperclip

text_to_copy = "Hello, pyperclip!"
pyperclip.copy(text_to_copy)

上記の例では、”Hello, pyperclip!”というテキストがクリップボードにコピーされます。

この関数を呼び出すことで、プログラム内からクリップボードへのテキストコピーを実現できます。

クリップボードから貼り付け:pyperclip.paste()

関数pyperclip.paste()は、クリップボードからテキストを取得するために使用されます。

コピーされたテキストをプログラム内で利用する際に使用します。

以下のように使います。

import pyperclip

copied_text = pyperclip.paste()
print(copied_text)

この例では、クリップボードからコピーされたテキストを取得し、それを表示(print)します。

コピーされるまで待機:pyperclip.waitForPaste()

pyperclip.waitForPaste()は、新しいテキストがクリップボードにコピーされるまで待機するために使用されます。

他のプロセスがクリップボードにテキストをコピーするのを監視し、テキストがコピーされるまでプログラムの実行を停止します。

以下のように使います。

import pyperclip

pyperclip.copy('') # いったんクリップボードを空に

new_text = pyperclip.waitForPaste()
print("New text copied:", new_text)

この関数は、新しいテキストがクリップボードにコピーされるまでプログラムがブロックされて処理が一時中断されることに注意してください。

どこかのテキストを新しいテキストがクリップボードにコピーされると、処理が再開されます。

新しくコピーされるまで待機:pyperclip.waitForNewPaste()

この関数waitForNewPaste()もwaitForPaste()と同様に、新しいテキストがクリップボードにコピーされるまで待機します。

先ほどのwaitForPaste()はコード実行時にすでにクリップボードにテキストが存在していればそのテキストを貼り付けますが、waitForNewPaste()関数は最初にクリップボードの内容を記録しておき、その後新しいテキストがコピーされたかどうかをチェックするという特徴があります。

なので、新しいテキストをコピーした際にのみ、そのテキストをペーストします。

以下のように使います。

import pyperclip

new_text = pyperclip.waitForNewPaste()
print(new_text)
  1. 新しいテキストがコピーされたら、その内容を取得して表示します。

これらの関数を駆使することで、Pythonプログラム内でクリップボードの操作を簡単に実行することができます!

pyperclipの活用例

例1: コピーした文字列を変換して即ペースト

pyperclipを使用して、コピーした文字列にある操作を加えて変換して、それをまたクリップボードに入れて、ペースト可能な状態にすることができます。

例えばpyperclipを使用してクリップボードからテキストを取得し、それを大文字に変換してクリップボードに戻すコード例は下記の通りです。

import pyperclip

# クリップボードからテキストを取得
copied_text = pyperclip.paste()

# テキストを大文字に変換
uppercase_text = copied_text.upper()

# 変換後のテキストをクリップボードにコピー
pyperclip.copy(uppercase_text)

print("Copied text in uppercase:", uppercase_text)

このコードでは、pyperclip.paste()でクリップボードからテキストを取得し、.upper()メソッドを使用してテキストを大文字に変換しています。

そして、pyperclip.copy()で変換後のテキストを再びクリップボードにコピーしています。

最終的に、大文字に変換されたテキストが表示されます。

このコードを実行すると、クリップボードにコピーされているテキストが大文字に変換され、変換後のテキストがクリップボードに再度格納されます。

他にも先頭や末尾の文字列を変更したり追加したりなど、一定のルールを加えるときに必要なテキストだけ自分でコピーしてあげれば可能となるので汎用性が高いです!

例2. パスワード生成ツール

パスワード生成ツールを作成する際、生成されたパスワードをクリップボードにコピーして利用者がすぐに貼り付けられるようにすることができます。

import random
import string

def generate_password(length):
    characters = string.ascii_letters + string.digits + string.punctuation
    password = ''.join(random.choice(characters) for _ in range(length))
    pyperclip.copy(password)
    print("Generated password:", password)

generate_password(12)  # 12文字のランダムなパスワードを生成し、クリップボードにコピー

これを実行するとランダムな英数字の12桁のパスワードが生成されます。

そしてそのパスワードはクリップボードに格納されているので、あとは好きな所にペーストして使ってあげればOKです!

例3: URLからタイトルを取得するツール

Webスクレイピングにおいて、特定のURLからタイトルを取得してクリップボードにコピーすることで、素早く情報を共有できます。

# 例3: URLからタイトルを取得するツール

import requests
from bs4 import BeautifulSoup

def get_title_from_url(url):
    response = requests.get(url)
    soup = BeautifulSoup(response.content, 'html.parser')
    title = soup.title.string
    pyperclip.copy(title)
    print("Title:", title)

url = "https://free-comfortable-life.com/"
get_title_from_url(url)  # URLのタイトルを取得し、クリップボードにコピー

####
# Title: Free Comfortable Life  |  プログラミングを使った効率化や快適な時間を増やすためのお役立ちサイト

このように、pyperclipライブラリは、Webスクレイピングと相性が良く、手軽に特定のテキストを取得してクリップボードにコピーして、素早く情報を共有することができます!

まとめ

本記事では、pyperclipの基本的な使い方と実際の活用例を紹介しました。

pyperclipライブラリは、Pythonプログラム内でクリップボードの操作を簡単に行うための便利なツールであることがわかりました。

どんな場合であれ、クリップボードを入出力の対象として使うことができますへ、このため、柔軟に対応することができるので、非常に便利なモジュールとなっていることもわかったと思います

テキストのコピー・ペーストを自動化することで、作業効率を向上させることができます!

是非、このpyperclipライブラリを活用して、より効率的なプログラムを作成してみてください。

他にも、Pythonは自由度が高く、豊富なライブラリがまだまだ用意されているため、様々なデータ処理や効率化に応用することができます!

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自分も一度体系的にPythonを学んだことで、一気に日々の業務や人生が変わったと感じています!

以上、ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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